すべてがFになる

森 博嗣(もり・ひろし)
1957年愛知県生まれ。某国立大学の工学部助教授、らしい。
展開がけっこう小気味よく、軽快に読めた。
ストーリー的には、ちょっとこじつけ気味だったり、あまりにも現実離れしている所がかなりあって、驚くというより、シラケる感じもした。
この手の本って、結局、最後に名探偵が事件の真相をすべて語って終わる、っていう枠からは出れないのかな?
本を書いているのが一人の作者である限り、最後のネタ晴らしに都合のよいストーリー、登場人物の行動、考え方、台詞、状況。結局読んでいて分かるのはその部分だけ、推理するネタが、ストーリー、それだけ。
この小説の場合は、数人を除いては、至って普通の行動、考え方をする人物だし、展開も複雑でなかったので、比較的読みやすかった。
ネタ晴らしの部分は、やはり、工学部助教授らしい発想。
たまには、こうゆう発想の転換ができるような本を読んでみるのもいいかな、とか思った本だった。

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