三日間続けて三社を見に行くなんてことは、今までの人生にもなかったんですが、ついつい今日も行ってしまいました。
雨が降りそうで、昼間、待ちをブラっと回って帰るつもりだったので、電車で行きました。
三社の最大の見どころは、最後の宮入の様子ですが、これは見るつもりもなく出かけたのですが。
浅草に着いたのは、3時前で、各町内の御輿がそれぞれの町内を担いでまわっているのをブラっといくつか見てるうちに、夕方の5時近くになってしまいました。
帰ろうかとも思ったのですが、一軒飲み屋に行ってみることにしました。
初めての店だったんですが、某SNSで俺の顔とかをみてて、すぐに気がつかれてしまいました。
そこで、法被を貸してもらえたので、宮入も見ていこうと思ったんですが、ダボシャツも地下足袋もない、六尺は貸してもらえたんですが。
ひさご通りの店で、安い地下足袋と、ダボシャツを買ってきたんですが、サイズが合わずに、ダボシャツがあまりにも変な格好になってしまったので、店の人が着ていたやつと交換してもらってから行ってみることに。
7時過ぎに浅草寺の辺りに行ってみると、なんとでっかいフェンスが御輿のコース沿いに設置されていて、もうすでにけっこう人が集まってます。
俺が、ウロウロしていると、法被を着ていたせいか、観光客らしき姉ちゃんが「すみませ~ん、これから何があるんですかぁ?」と聞いてきたので、とりあえず俺は、「宮入ですね、御輿を浅草神社に納めるんですよ」と答えてみた。
そうなんだよなぁ、三社って浅草神社のお祭りなんだよなぁ浅草寺は別に関係ないし。
しばらく待ってみても、何かが始まる気配もないので、雷門の方へ移動してみると、そこにも人が一杯、法被を着ている兄ちゃんもたくさんいたので、とりあえずは、この辺りで待ってみることにした。
どうやら、今年は遅れているようで、8時はとっくに過ぎているのに御輿が来ない。
8時半過ぎても来ないので、帰ろうかとも思ったけど、せっかくここまで来てるのに、それはないな、と思いじっと我慢。
変な酔っぱらいが法被着たオッサンにからんで喧嘩しそうになるし。
交番まで連れていったらしく、「警察も慣れてるな、あ、そこおいといて下さい、って言われたよ」と言ってました。
9時近くになって、やっと御輿が来ました、仲見世通りを一緒に歩いて浅草神社まで着いて行きました、途中からは「一般の人はこれから先は入れませ~ん」と警察が叫んでいたんですが、俺は法被を着ていたので、そのまま入れました。
途中揉みくちゃにされながらも、なんとか浅草神社まで、写真も撮っては見たんですが、暗いし、立ち止まってカメラを構える事がほぼ不可能に近い状況で、ほとんどがピンボケで訳わかりません。
最後の宮入の行事は、あっけなく終わるんですが、俺は、担いでもいないのに、なんともむなしい気分になってしまいます。
雷門から浅草神社までは、とにかく圧倒されっぱなしでした、不思議な快感だったかも。
この三社祭で、俺が一番感動したのは、宮入の途中、仲店通りで、おじいさんが一人、御輿に向かい手を合わせて深々と頭を下げているのを見かけた事です。
一瞬、周りの雑踏がすべて消えて、時間が止まったかのような錯覚に陥りました。
その時に俺も御輿を見たんですが、確かにあの鳳凰には神様が宿っているような気持ちになりました。
来年も、このおじいさんに会いに来たくなりました。
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