久々に本を読みました。
夏川草介です。
自分は、文庫本しか読みませんが。
第一作目を読んだのは、数年前でした。
去年、第二作目、そしてついこの前、第三作目を読み終えました。
病気で死に向かい合う患者と、その周り(家族や、医者など)の微妙な心の動きや、つながりを素敵に書き上げてくれています。
作品が進むにつれて、死、というテーマからは少しずつ離れて、医療現場の素敵な人間関係を描くようになってきました。
医学と、医療、海堂さんの小説でも書いてありますが、違うものです。
そんな事を実感させる様な内容でもありますが。
この小説は、病気を持った患者と真剣に向き合う主人公と、彼を取り巻く家族、友人、医療現場の人たちが、すごく暖かく描かれて、とても後味の良い作品です。
そして、ホントにこんな医者がいればいいのにと思ってしまいますが。
でも、残念ながら現状は、ちょっと前の日記に書いた、あの「もりもと病院」のようにいい加減なところが多いんでしょうね。
そのことを、この本を読んで、いっそう実感し、悲しくなってきました。。。