あれから3年

そう、東日本大震災からちょうど3年が経ちました。
あの日、また東京の大久保に住んでいました。
たまたま出勤日ではなかったので、近くに住んでいる友人と遅めの昼ご飯を、大久保のサイゼリアですませた後に、小滝橋通りを新宿まで二人で歩いている時でした。
突然、グラグラと今まで経験したことのない揺れを感じました。
じっと立っていられないので、最初はビルの壁に手をついていたんですが、上から何か落ちてきそうな気がして、ビルから離れて街路樹に手をついてなんとか立っていられました。
周りのビルもかなり揺れています、でも、新宿の高層ビルはそれほど大きくは揺れていなかったような気がしました。
しばらくして揺れが治まったので、とにかく息子の事が心配でメールをしてみましたが、すぐには返事が来ません。
メール自体が届いてないのかもしれなかったのですが、心配でも何かできることもなく、新宿のビックカメラに用事があったので行ってみました。
テレビ売場では、店員がでっかいテレビを落ちないように棚から下ろしていました、そのフロアの一角で東北での地震の被害の様子をニュースで放映していました。
そこで、地震で揺れるビル、壊れたビル、そしてあの津波の映像を見た時には、テレビを見ているみんなが声を出してました。
ホントに信じられないような映像が、次から次へと目に入ってきます。
自分は、歩いてすぐ部屋に帰れたんですが、息子は職場から苦労して帰って来たようです、夕方には連絡が取れて、無事だということはわかっていたので、一安心でした。
部屋に帰ると、いろんな物が散乱していました、パソコンのモニターも倒れてました。
その日は、ずっとテレビを見ていたんですが、ずっと被害の様子、特に津波や火事の映像が、今でも目に焼き付いてるくらいに衝撃的でした。
今思うと、あの映像の中で、何人もの人が亡くなっていたんでしょう。
改めて、ご冥福を祈りたい気持ちで一杯です。

3年目ということもあってか、テレビでは特集番組をたくさんやっているようです。
そんな番組を見ていると、復興はまだまだみたいです。

そういえば、自分が Twitter をちゃんと使うようになったのは、この地震からです。
地震に関するつぶやきは、しっかり役に立ちました。

グループホーム申込み

今日、母を入れたいと思ったグループホームの入居申込みをやってきました。
ただ、すぐに入居できるわけではありません、母の他にもう一人入居待ちの人がいます。
話では、数日中に一人は空きが出るらしいですけど、これは、現在入居中の人が亡くなりそう、ということです。
空いて欲しいと思うことは、結局は誰かが亡くなることを待っていることです。
なんともやりきれない思いです。
もっと多くの施設ができて欲しいとも思いますが、面倒を見ることができる人も多くないのが現状なのでしょう。
認知症の治療法が早く確立できればいいのですが、まだまだのようです。

神様のカルテ

久々に本を読みました。

夏川草介です。
自分は、文庫本しか読みませんが。
第一作目を読んだのは、数年前でした。
去年、第二作目、そしてついこの前、第三作目を読み終えました。
病気で死に向かい合う患者と、その周り(家族や、医者など)の微妙な心の動きや、つながりを素敵に書き上げてくれています。
作品が進むにつれて、死、というテーマからは少しずつ離れて、医療現場の素敵な人間関係を描くようになってきました。
医学と、医療、海堂さんの小説でも書いてありますが、違うものです。
そんな事を実感させる様な内容でもありますが。
この小説は、病気を持った患者と真剣に向き合う主人公と、彼を取り巻く家族、友人、医療現場の人たちが、すごく暖かく描かれて、とても後味の良い作品です。
そして、ホントにこんな医者がいればいいのにと思ってしまいますが。
でも、残念ながら現状は、ちょっと前の日記に書いた、あの「もりもと病院」のようにいい加減なところが多いんでしょうね。
そのことを、この本を読んで、いっそう実感し、悲しくなってきました。。。