東野圭吾ですね。 今年の初めに、「白夜行」を読んで、あまりにものつまらなさに、もう2度と東野は読まないと思っていたんですが、読む本が何もなかったので、つい本屋で買ってしまいました。 やだ、こんな素敵な小説も書けるんじゃない、もしかしたら誰か他の人が書いて、東野の名前で出したのかもしれない、と思うような内容でした。 つらいです、切ないです、最後の最後、何も解決しないまま終わってしまいます、久々に本を読んで涙が出ました。 安易に主人公を不治の病にさせて殺してしまって、簡単に同情の涙を誘うだけで、「世界中を感動の渦に巻き込んだ。。。」などと言われてしまう世の中ですが、この小説では、それとはまったく違う感動を味わえます。 それなりには、強引で安易な展開もあるんですが、許容範囲にしておきたいと思います。 20年前にこの小説を読むことができていれば、人生変わっていたかも。。。 |
BGM — 手紙 (由紀さおり) — |