1985年8月12日 午後6時56分、日本航空 123便、東京(羽田)発大阪(伊丹)行、ボーイング747SR-46 が群馬県多野郡上野村の高天原山に墜落した事故がありました。生存者の女の子が、ヘリで救助されている写真が当時の写真週刊誌に載ってたのを見た記憶がよみがえってきました。 ちなみに、坂本九も、この事故で亡くなりました。 この事故をテーマに、横山秀夫が書いた小説ですが。 この事故が事実である、ということが面白さをかなり底上げしてくれて、最初の方はけっこう良い感じで進んでいきます。 事故現場の様子が書かれている部分では、思わず涙が出そうになりました。 でも、それだけでは一冊分は持たなかったようで、途中からどんどんつまらなくなってきます。 突然、主人公が訳がわかんない判断基準を持った行動ばかり起こし始めてからは、もうメタメタです。 よほど途中で読むのを止めようかとも思ったんですが、残り4分の1程だったので、とりあえずは読み終えました。 なんか、つまんないやりきれなさが残る小説でした。 せっかくこの事故をテーマに取り上げたんだったら、もっと頑張っていい小説にして欲しかったわ。 横山秀夫は、「影踏み」という、素敵な小説も書いています、こっちの方が断然お勧めです。 |
BGM — ファイト! (中島みゆき) — |